ミニシンポジウム「批評的なデザインのゆくえ」
『クリティカル・デザインとはなにか?』(ビー・エヌ・エヌ新社)刊行記念
2019年11月に、水野大二郎 特任教授が共同監訳を務めた『クリティカル・デザインとはなにか?:問いと物語を構築するためのデザイン理論入門』(ビー・エヌ・エヌ新社)が刊行されました。本書には、セントラル・セント・マーチンズ(ロンドン)のデザイン研究者であるマット・マルパス氏による、インダストリアル・デザインを足場にした「クリティカル・デザイン」の歴史や理論がまとめられています。日本語版に収録された座談会には、本学から岡田栄造教授、そしてデザインリサーチャー・イン・レジデンスとして招聘研究に取り組まれた岩渕正樹氏が参加しています。
D-labでは、水野大二郎特任教授ならびに本書の共同監訳をされた太田知也氏、スペキュラティヴ・ファッション・デザイナーの川崎和也氏、デザイン研究者の古賀稔章氏を交えたミニ・シンポジウムを開催いたします。
1990年半ばにロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)ではじまったクリティカル・デザインは、のちにスペキュラティヴ・デザインとして引き継がれ、2013年には『Speculative Everything』の出版によって世に広く提起されました。それからおよそ6年。クリティカル/スペキュラティヴ・デザインの理論的な枠組みとともに課題までもが明らかになってきた今、あらためてそれらが持つ可能性について考えることは、現在におけるデザインの批評的な役割を捉え直すことでもあります。
そこで本ミニ・シンポジウムでは、マルパス氏のテキストからこぼれおちてしまったデザインの取り組みを回収しつつ、批評的な(クリティカル・)デザインについて再検討します。デザイン領域における批評、あるいは批評的実践のこの先のあり方について思索できればと思いますので、ぜひご参加ください。
- 日時
- 2020年1月20日(月)17時〜19時
- 出演
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水野大二郎|KYOTO Design Lab 特任教授
太田知也|Design Fiction Writer
川崎和也|スペキュラティヴ・ファッションデザイナー
古賀稔章|デザイン研究者
(敬称略) - 参加費
- 無料
- 定員
- 50名(事前申し込み制・先着順・聴講自由)
- 申し込みページ
- https://critical-design-kyoto.peatix.com/
- 会場
- 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 2F ホール
京都府京都市左京区松ケ崎橋上町1