日本造園学会 2019年全国大会 学生公開デザインコンペ

2019年02月01日(金)〜2019年04月26日(金)

「筑波研究学園都市」は1963年9月10日の閣議決定によって産み出されました。国内初の職住近接型ニュータウンといわれています。大学や研究機関の移転、新しい鉄道の開通、つくば市への合併と新庁舎の建設など、当初の構想内容については概ね実現したと言えるでしょう。しかし、2018年、55年を経過した現在、大学や研究所の社会的役割にも変化が現れ、再編・機能変更・廃止など、新たな社会的変化が起こっています。各種施設の老朽化や公務員宿舎・学生寮の廃止や建て替え、大型店舗の閉鎖など、まちづくりにも対応が必要になってきました。街区や道路の計画は、当時のモータリゼーションに対応した都市計画理論に基づいており、今後の輸送技術の進化を見越したものにはなっていません。

都市を貫く軸となっている公園や緑道、ペデストリアンデッキも景観的な成熟を見せていますが、その活用方法など生活に密着したあり方についても、まだ改善の余地があります。住宅地や研究・教育施設の中でも豊かな緑が育まれてきましたが、都市再編の流れの中で改めてそのあり方が問われています。

日常用語になった「少子高齢化」ですが、これに対応する社会的変化は様々な形で発現するでしょう。悲観的な視点だけでなく、課題は抱えながらも、AI・ロボット・ドローン・自動運転などの技術革新は間違いなく実現するでしょう。既存職業の消滅・働き方改革・外国人労働者の移入など、社会的対応も進むに違いありません。一方で、人間社会に共通普遍の事柄やランドスケープの本質があります。

今後の社会の進化・技術の発展に見合った、筑波研究学園都市のセカンドステージをランドスケープの観点から大胆に提案してみてください。

問題設定、対象地の選択、提案の内容については柔軟に捉えて結構です。実現可能性や実現期間についても、妥当性を自ら判断してください。

学生の皆様のチャレンジを期待しています。

登録期間
2019年2月1日(金)~ 4月26日(金)
応募作品の受付期間
2019年5月7日(火)~ 5月10日(金)(必着)
デザイン課題
筑波研究学園都市 セカンドステージへのランドスケープ提案
対象地
筑波研究学園都市(つくば市全体)の中でも当初計画された中心地(参考地図)を主な対象地とする。ただし、中心地以外の筑波山、旧集落等の周辺部を入れてもかまわない。
応募資格
・応募資格は高校生,専門学校生,短大生,大学生,大学院生の個人またはグループとする。登録時に学生であれば応募時(作品提出時)に社会人でもかまわない。
・グループの応募は5名以内とし,グループの場合は代表者を1名とする。
・専門分野は問わない(ランドスケープ,都市計画,土木,建築,デザイン等)。
ほか

その他の応募資格は下記詳細ページを参照ください。

主催
公益社団法人日本造園学会
共催
全国都市公園整備促進協議会
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