入不二基義「運命や現実を哲学すると、どうなるか?」
『運命論を哲学する』(明石書店)刊行記念
2019年04月13日(土)
「日本語で哲学をする者たちよ、現われよ」と言われて久しいが、欧州大陸や英米の哲学を輸入紹介することをもって「哲学」と呼ぶ慣習はまだ続いている。そうした中、永井均、入不二基義、森岡正博といった日本のトップ哲学者3氏を中心に、次世代に哲学を伝えることを目的とした活動、「現代哲学ラボ」がこれまでに数回開催されている。そこでの討議内容は、「日本語をベースとしたオリジナリティのある哲学」と呼ぶにふさわしいもので、その後の著者自身の考察をも加えた本格哲学入門シリーズとして、このたび創刊された。
第1巻では、入不二基義氏の主著にして「現代日本哲学の一つの到達点」(森岡正博氏)、『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』での議論を入り口に、運命と現実について哲学する。
運命論から出発して、「ベタな現実」「絶対現実」「相対現実」「無でさえない未来」などの独自の概念を繰りだし形而上学的運命論&現実性論へと突き進む“入不二ワールド”。
未来は決定されているのか、決定されているとしたら一体どのように? 「運命論を哲学する」とは一体どのようなことをすることなのか? 現実とは何か? さらに、入不二哲学(または「現代哲学ラボ」での哲学)の、「J-哲学」としての独自性はどのようなところにあるといえるだろうか? ――これから本を手にとる人のために、本書及びシリーズの「読みどころ」を存分に語っていただく。
- 日時
- 2019年4月13日(土)19時30分~(19時開場)
- 出演
- 入不二基義
(敬称略) - 料金
- 1,000円(事前申し込み制・先着順)