隠れた都市の姿 —— 文脈と創造を架橋する映像

2019年02月22日(金)〜2019年05月12日(日)

KYOTO Design Lab[D-lab]では、2017年と2018年の2回にわたり、スイスの建築家ユニットMade in Sàrl[ETH Zürich教授]との共同ワークショップを開催した。本展はその成果を展示するものである。

2017年に実施した「Inside and Outside of Kyoto」では、京都における見える境界/見えざる境界の探求をテーマにワークショップがおこなわれた。建築を専攻する学生らは4つのグループに分かれ、ビデオカメラを活用したリサーチ、既存の映像コンテンツに表象される京都の再解釈などを経て、最終的にサウンド、テキスト、イメージを駆使したムービーを完成させた。

2018年のワークショップのテーマは「Subtraction」である。デザイナーの創造行為は、基本的にはなにかを「加える(add)こと」である。「加えること」は、新しい価値の付与、問題の改善のように、なにかを施すことを意味する。本プロジェクトで参加学生は、フィールドリサーチとランドスケープの撮影、そして画像合成という一連の流れを通じて、何かを「引くこと(subtract)」で明らかになる、京都という都市の隠された特性を見出した。
ここに展示された写真とビデオによる成果物は、何らかの帰結としての「作品」と言うよりも、新たな創造に向かうための「コンセプト」と位置づけられる。図面でも無い、模型でも無い、文章でも無い形式、すなわち映像メディア上の表象そのものがコンセプトなのである。

日程
2019年2月22日(金)〜5月12日(日)12時〜19時
休み
月・火
出演
(敬称略)
料金
無料
主催
京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab