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シンポジウム「現代都市の複合システムにおける性能設計と耐震性能評価」

2019年03月04日(月)

平成30年北海道胆振東部地震では、苫東厚真火力発電所の緊急停止が、連鎖的に他の発電所の停止も招き、道内全域がブラックアウトする事態となった。また、同年の台風21号では、関西国際空港で滑走路や電気施設等が浸水し、大規模な停電が発生するとともに、強風に煽られたタンカーが連絡橋に衝突して連絡道路・鉄道が不通となり、複合的な施設被災が空港機能を麻痺させるに至った。このように、現代都市が抱える様々なシステムは、各種施設や構造物が有機的に連関して機能を発揮する複合的なものとなっており、構成施設の被災がシステムとして想定外の機能喪失を引き起こしかねない。

本シンポジウムでは、地震に対する複合システムに着目し、既往の被災経験等も踏まえながら、複合システムを構成する各施設の耐震基準や地震荷重の設定がそれぞれで、システム全体としての真の弱点や耐震性能が把握できていない状況や課題を、様々なシステムを事例に取りながら共有する。更に、複合システムにおける性能設計や、個々の耐震性能評価とシステム全体の耐震性能評価について議論する。

日程
2019年3月4日(月)13時~
出演
1.はじめに 事業企画委員会
2.基調講演「都市システムの耐震性能確保の基本」
高田毅士|東京大学大学院工学系研究科教授

3.話題提供
3.1「北海道胆振東部地震による火力発電所の被害とその波及影響からの示唆」
梶谷義雄|香川大学創造工学部教授

3.2「信頼性理論による空港全体の耐震性能評価」
中島由貴|国土技術政策総合研究所空港新技術研究官

3.3「地震時システム遮断における安全性・機能性のトレードオフ」
能島暢呂|岐阜大学工学部教授

3.4「巨大都市・中心市街地で想定される震災と新宿駅周辺地域における取り組み」
久田嘉章|工学院大学教授

3.5「信頼性設計法に基づく土木構造物の性能照査」
佐藤尚次|中央大学理工学部教授

4.総合討論 コーディネーター:中村孝明|篠塚研究所取締役

5.まとめ

(敬称略)

料金
一般7,000円 学生3,000円
定員
120名(事前申し込み制・先着順)
主催
公益社団法人 日本地震工学会
共催(予定)
日本建築学会、土木学会、日本地震学会、地盤工学会、日本機械学会
後援(予定)
防災学術連携体
会場
工学院大学アーバンテックホール
東京都新宿区西新宿1丁目24番2号
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