倉方俊輔「東京のモダニズム建築を学ぶ vol.4 前川國男の意志と建築」

2019年03月07日(木)

東京に現存する戦後の名建築。
それらを実際に訪れることで、時代の中で変えるべきものと、そうでないもの、あるいは忘れかけていた建築の特質が見つかるのではないでしょうか。

そんな建築からの学びを後押しするために設立された「東京建築アクセスポイント」とリビングデザインセンターOZONEの共同企画となるセミナーを開催します。4回目となる今回は、建築家・前川國男に焦点を当てます。

もし彼が生きていたら、「モダニズム」などという形容は拒否したかもしれません。何か「モダン」っぽい。そんな浮ついたスタイルは、前川國男が最も嫌ったところでした。主義主張(イズム)に偏する姿勢についても同じです。「近代」という歴史的な段階に立脚した着実な建築を希求した建築家が、前川です。

本セミナーでは、そうした前川國男の固い意志と共に、建築が備える楽しみを学びます。
作品には考え抜かれて設計され、入念に形作られた確固とした空間があります。それは人間の歩みにつれて姿を変えて、歴史上の遺産がそうであるような、変わらないがゆえの建築の豊かさを備えています。そんな前川の意志と建築の背景についてお話しします。

日程
2019年3月7日(木)17時30分~19時
出演
倉方俊輔|建築史家
(敬称略)
料金
4,000円
定員
60名(事前申し込み制・先着順)
主催
リビングデザインセンターOZONE
共催
一般社団法人 東京建築アクセスポイント