新型コロナウイルス感染拡大にともない、掲載時からイベント内容が変更となっている場合がございます。

第15回GICセミナー  
Design Thinking最前線「黙して語らず、木(もく)して語る」

2018年10月26日(金)

日本全国スギダラケ倶楽部は2004年に設立されたデザイナー主導型ものづくり社会革新事業のプラットフォームです。

その設立を先導した若杉浩一氏は旧九州芸術工科大学工業設計学科OB(13期生)として、この活動を「戦後の植林によって杉だらけになってしまった日本の山林をやっかいもの扱いせず、材木としての杉の魅力 をきちんと評価し、産地や加工者、流通、デザイン、販売など杉を取り囲むシステムを結びつけることで、杉をもっと積極的に使っていこうじゃないか!という運動です。つまり、これからは山じゃなくて、街や住まいを杉だらけにしていこう!ということです。もちろん、ただダラダラと日本全国杉だらけにするの ではありません。クオリティの高い、愛情のこもった、杉ならではのモノたちを世の中に広く行き渡らせよう、というプロジェクトです 」と語っています。

そのため「忘れていた気持ちの良い空間、ほっとする空気、楽しく幸せな人々の表情。記憶に残っていく風景や思い出。まちや人が自然に歳をとり、時とともに味わいのますことのすばらしさ。そして最も大切な人と人の信頼関係。そんなあたりまえの基本をもう一度取り戻し、守っていくための手法として、我々は杉との関わり方にその可能性を感じ、その実現のための努力を惜しまない」と高らかに歌い上げました。

このたびの講演会では、デザイナーの立場から困難な社会的課題に挑戦する必要があること、さらに分析でとどまることなく社会的解決へ至る態度と覚悟が必要であることを示唆します。
世界に台頭してきたDesign Thinking(デザイン思考)をけっして声高に語ることなく、身近な杉という木材への愛ある介在を契機にお伝えいただくことで、私たちが喪失しかけていた何気ないものをデザインの発想を通して再評価し、統合的な解決へ導く未知なる道の歩み方を示すものです。
次世代デザイナーのプレゼンス(社会的存在感)はかくあるべし、とも言える若杉氏のおもしろすぎウエットとウィットに溢れた話芸をどうぞご堪能ください。

日程
2018年10月26日(金)18時30分〜20時
出演
 
若杉浩一
九州大学グローバルイノベーションセンター客員教授/株式会社パワープレイス シニアデザイナー

幹事役:藤原惠洋

(敬称略)

料金
無料
定員
70名(事前申し込み不要・先着順)
主催
九州大学グローバルイノベーションセンター
会場
九州大学大橋キャンパス 5号館 3階 531教室
(福岡市南区塩原4-9-1)
会場の場所をGoogleマップで開く
スポンサーリンク