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山本理顕・仲 俊治・五十嵐敬喜
「地域社会圏」と「現代総有」 — 個人・社会・空間をつなぐ新しい考え方 —

2018年09月01日(土)

人口減少と少子高齢化、東京への一極集中に代表される都市部と地方の格差拡大、グローバル化が進む中での産業動向や、2020年東京オリンピックを見据えた景気動向とその行方等、将来の社会状況は決して明るいとは言えず、一層深刻さと不透明感を増していると考えます。

そのような中、本来一番尊重されるべき個人と、個人と個人の結びつきは一貫して解体される過程にあったといえます。多発する犯罪や災害への対応等を引き合いに出すまでもなく、個人と個人の結びつきや新たな社会像を、形として構築されることが求められており、事実、多くの試みや実践が進みつつあります。

都市・建築をはじめとする空間のあり方についてもそれは同様であり、既存課題の解決のために、住まい方、地域管理、空間形成等、新しい手法の提案が続々と産まれています。これらの動きは、いわゆる政策としての「地方創生」、「コンパクトシティ」、「国土強靭化」等といった範疇に留まるものではなく、むしろそれらを超えた方向性を志向しており、またその可能性を秘めていると考えます。

今般、個人と個人のつながりと社会の在り方を、主に空間の観点から研究する組織体として「現代総有研究所」を設立したのを機に、これまで個人と社会、そして空間のあり方について、「地域社会圏」、「脱住宅」をキーワードに、多数の実作品と著作を通じ積極的に発言されてきた建築家の山本理顕さん、仲俊治さんをお招きし、研究所代表の五十嵐敬喜もあわせ様々な観点からその哲学を伺います。

日程
2018年9月1日(土)15時〜17時
出演
山本理顕
仲 俊治
五十嵐敬喜
(敬称略)
内容
冒頭、山本、仲、五十嵐の3氏から近年の空間のあり方に係る問題意識を語って頂き、近年のトピックも端緒としながら、聞き手の素朴な疑問でもある以下のテーマについて、時間の許す限り、自由に語って頂きます。
テーマ1:一軒家住宅の所有というスタイルと、集合住宅の未来
テーマ2:地域管理の手法と範囲
地域コミュニティはどこまで空間を管理できるか。「地域社会圏」と「現代総有」の近似性、可能性と限界
テーマ3:責任の所在
「地域社会圏」・「現代総有」と地方自治体と国家
テーマ4:「制度」の意味
「制度・法律」をどう捉えるか、可能性と限界、官僚機構との向き合い方
テーマ5:「共同体と建築」
共同体と様式、新しい「共同体」のシンボルとは
テーマ6:「空間」に対時する「市民」・「大衆」のあり方
傍観・受動、そして参加
テーマ7:専門家とエリート
聞き手 竹野克己 法政大学大学院 公共政策研究科 博士後期課程(社会人大学院生)
料金
1,000円
定員
40名(事前申し込み制)
主催
現代総有研究所
会場
法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟の202教室
東京都新宿区市谷田町2-15-2
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