見学会「大光電機株式会社技術研究所」
2018年09月19日(水)
照明メーカーの新たな開発拠点となる研究施設である。研究施設には明るさと暗さが求められた。明るさとは、研究者が自由な発想を生み出すオフィスであり、暗さとは、照明器具の試験に適した暗室試験環境である。敷地は交通量の多い国道に面し、騒音・振動・眺望の面で課題を抱えていた。そこで、建物を350mm厚のRC耐震壁で囲み、外部に閉じる構成とした。重量のある壁で囲まれることで、騒音や振動、自然光を遮断し、安定した試験環境を確保した。更に囲まれた壁の内側に複数の中庭を分散配置し、守られた外部空間を創った。オフィスは中庭に対し、ガラス開口を設け、明るく快適な環境となった。外に閉じ、内に開くことが明るさと暗さの両立に繋がり、更には建築の省エネルギー性と構造の合理性を高めている。
本施設のために開発された数々の照明器具は建築に付加されるのではなく、建築とのシームレスな関係を意識した。光を主役として扱い、建築全体の構成から細部に至るディテールを徹底したことで、自然光や人工光による美しい表現を建築と融合させた。
東井嘉信、西森史裕/大林組
- 日程
- 2018年9月19日(水)13時30分~15時30分 予定(受付 13時)
- 出演
- 株式会社大林組建築設計部 東井嘉信・西森史裕
(敬称略) - 料金
- 一般1,500円 学生500円
- 定員
- 30名(申込み先着順)
- 主催
- 一般社団法人 日本建築協会
- 見学先
- 大光電機株式会社技術研究所
大阪府東大阪市角田1-6-48