みやぎボイス2018 次の社会の在り方につなげる試み
今年もみやぎボイスを開催します。テーマは「次の社会の在り方につなげる試み」です。
未曾有の大災害から7年以上が経ち、沿岸部以外はその痕跡を見つけることが難しく、一方で忘却と風化も進んでいます。この間、膨大な人と時間と知見と金、そして思いが投じられてきました。あの時から人はそれぞれ、多くのことを「心に刻んで」きました。
被災地は以前とどのくらい変わったでしょうか。人びとは何を得、何を失ったでしょうか。私たちの社会はこれまでの知見と経験の上に築かれています。今、私たちは次の社会に何を行い、伝えていくべきでしょうか。
みやぎボイス2018では大災害から立ち直ろうとする過程で、見たこと、感じたこと、考えたこと、行ったこと、得たこと、失ったことを明らかにしながら「次の社会につなげる試み」を探って行きます。
みやぎボイスは、震災で多くの人たちが経験した孤立からの脱却を図ろうと、課題解決型復興に向けた共創のプラットフオーム梅園の大切さを痛感した建築・まちづくりの専門家たちが開催した、2012年日本建築家協会東北支部の「つながるボランティア」と「震災復興と専門家の連携」のシンポジウムを契機に立ち上がりました。翌2013年からは最災地宮城からの発信“みやぎボイス”として「地域とずっと一緒に考える復興まちづくり」2014年「復興住宅のこえ」2015年「復興で橋渡しするもの」、2016年「これまでの復興これからの私たちの社会」、2017年「計三・制度とそこから零れ落ちるもの」を主題としたラウンドテーブル型のシンポジウムを、多くの後援に支えられ“みやぎボイス”連絡協議会での協働で行ってきました。
福祉、生活支援、生業から建築まちづくと、一人ひとりから地域経営に亘る幅広い活動と成果は「建築・まちづくり分野での代表的復興支援のプラットフォーム」「将来への貴重なアーカイブ」と高い評価を得ています。
会場は例年通りせんだいメディアテーク1階オープンスクエアです。同時進行の複数のラウンドテーブルを囲んで、声と視線と熱気が交錯します。今回は日本建築学会とみやぎポイス連絡協議会の共催です。また新たな経験と知見の共有と学びがあるでしょう。多くの皆さんの参画を期待しています。
- 日程
- 2018年9月2日(日)9時50分〜18時50分
- 料金
- 無料
- ラウンドテーブル テーマ
-
テーブルA 建築・まちづくり
テーブルB 失われた何かの回復
テーブルC 被災地経済と新たな産業立地・集積の可能性
テーブルD 伝承・報道
テーブルE 民官連携とマチの生業づくり
テーブルF 移転元地の土地利用の現在とこらから
テーブルG 震災復興の変遷から見えるもの
テーブルH 九州テーブル
テーブルI 社会の在り方を俯瞰して考える - 主催
- 一般社団法人日本建築学会
みやぎボイス連絡協議会 - みやぎボイス連絡協議会構成団体
- 公益社団法人日本建築家協会東北支部宮城地域会
一般社団法人みやぎ連携復興センター
宮城県サポートセンター支援事務所
宮城県災害復興支援士業連絡会
一般社団法人東北圏地域づくりコンソーシアム - 会場
- せんだいメディアテーク 1階 オープンスクエア