前田征紀「溌墨智異竜宮山水図」
2018年06月30日(土)〜2018年07月28日(土)
タカ・イシイギャラリーは、前田征紀の新作展「溌墨智異竜宮山水図」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーでは6年ぶり3回目の個展となる本展では、最新作4点を展示いたします。
本展タイトルにある「竜宮」は、龍神が住むという想像上の宮殿で、その場所の多くは岩穴の奥や海の底、もしくは海の地平線の彼方にあるといわれる。『古事記』によると「魚鱗のごと造れる宮室、それ綿津見の神の宮」とある一方、『平家物語』では、死者の赴く世界(巻11「先帝御入水の事」)のように記されている。現在、作家が暮らす京都北部の里山は古代、大陸の百済から人が渡来し開村したと言われ、百済から北緯35度沿いには竜宮伝説がある。また、龍について別の視点から考察した前田は、それは縄文時代の精神であり、古代に封印され、いま解放されるものだという。そして、里山の奥にある谷の草葺屑屋の住居とアトリエを、この世とあの世のあわいのようなところと感じた前田は、そこを「竜宮」と名付けた。今回の個展では、その竜宮と山里にある水、水晶まじりの石、屋根の茅、囲炉裏の灰などを用いたインスタレーション作品を発表する。
- 日程
- 2018年6月30日(土)〜7月28日(土) 11時〜19時
- 休み
- 日・月・祝祭日
- 出展作家
- 前田征紀
(敬称略) - 主催
- タカ・イシイギャラリー