ル・コルビュジエ/チャンディガール展 — 創造とコンテクスト —
2018年05月26日(土)〜2018年07月16日(月)
ル・コルビュジエは近代を代表する巨匠建築家として知られています。そしてその活動は、彼が提唱した「近代建築5原則」が示す通り、合理主義的な考えと技術革新を伴って発展していく世界のイメージに根ざし、一つの普遍的論理が広く世界で通用するという信念に基づくと考えられてきました。
しかし、ル・コルビュジエが場所の環境や風景、また風土や文化など、計画にかかわるコンテクストに多くの注意や関心を払っていたことはあまり知られていません。特にチャンディガールをはじめとする晩年の作品群では、こうした関心が、彼の建築・都市デザインの直接的なインスピレーションの源となって、より複雑な全体の生成に寄与しています。
今回の展覧会ではル・コルビュジエの手によるチャンディガールでの作品群を例にとり、ヨーロッパから遠く離れたインドという異質の環境下における、ル・コルビュジエのクリエイションとその土地ならではのエレメントとの関係を考察します。展示では、貴重な建築資料や模型、建築家自身の手によるオリジナルスケッチや油彩画、リトグラフなどの美術作品に加えて、写真家ホンマタカシがチャンディガールで撮影した写真や映像作品を紹介します。こうした多種にわたる展示によって、ル・コルビュジエがそこで見聞きし、感じ、考え、そして表現しようとしたものを感じ取ることができると同時に、それらを通して、ル・コルビュジエ作品に宿る、近代思想をも超えようとする精神を垣間見る機会を提供いたします。
- 日程
- 2018年5月26日(土)〜7月16日(月・祝)11時〜19時(最終入館18時)
- 休み
- 月曜(祝日の場合、翌火曜休館)
- 料金
- 一般 3,000円、大学生・専門学校生 2,000円、高校生以下 1,000円
- 主催
- 建築倉庫ミュージアム
- 監修
- 加藤道夫(東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系教授)
千葉学(建築家/東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授) - 企画
- 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻千葉学研究室
- 会場設計
- 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻千葉学研究室
吉⽥昌平(建築家/東京大学大学院工学系研究科建築学専攻研究員) - 展覧会アドヴァイザリー
- 鈴木布美子
- 特別協力
- 大成建設株式会社
- 協力
- Centre Canadien d’Architecture 、Echelle-1、Fondation Le Corbusier、GALLERY-SIGN、TARO NASU、シファカデザイン
- 会場
- 建築倉庫ミュージアム
(東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫本社ビル1F)会場の場所をGoogleマップで開く- 東京モノレール 天王洲アイル駅 徒歩5分
- 東京臨海高速鉄道りんかい線 天王洲アイル駅B出口 徒歩4分
- JR品川駅 港南口 徒歩15分
イベント登録日:2018年05月16日

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