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谷 直樹「大大阪モダニズムと都市の文化」

2018年06月21日(木)

大正14年(1925)4月1日、大阪市は市域拡張によって面積・人口ともに東京市を抜き、日本第一の都市になった。世界でも第6位の大都市であった「大大阪」の誕生である。

この前後、御堂筋の建設や公営地下鉄の開通、築港整備などの都市計画が進み、大阪市は近代都市の基盤を固めた。また、大阪市中央公会堂、大阪商科大学(現大阪市立大学)、大阪城天守閣、大阪市立美術館などの教育文化施設が誕生し、さらに公営住宅や北市民館などの社会事業も充実して、近代都市の文化が開化した。「大大阪モダニズム」の所以である。

この大大阪建設を指導したのは、名市長と謳われた關一と、関西建築協会(現在の日本建築協会)に結集した建築家たちであった。今回の講演では、絵画史上の名品を中心に、写真集・絵はがき・パンフレットなどの歴史資料を加えて、日本建築協会が主導した大大阪時代の建築文化・都市文化、そして生活文化を紹介したい。

なお、平成30年7月21日から9月2日まで、大阪くらしの今昔館において、「大大阪モダニズム―片岡安の仕事と都市の文化―」展を開催する。この展覧会は、日本建築協会の創立者のひとりである片岡安が初代校長を務めた常翔学園(学園の前身は関西工學専修學校)の常翔歴史館と、大阪における住まい・建築・まちづくりの専門博物館である大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)が共催するものである。併せて鑑賞していただければ幸いである。

日程
2018年6月21日(木)16時30分~17時30分
出演
谷 直樹(大阪くらしの今昔館館長)
(敬称略)
料金
無料
定員
80名(事前申し込み制・先着順)
主催
一般社団法人 日本建築協会
会場
東天紅 大阪天満橋OMM店
大阪市中央区大手前1-7-31 大阪マーチャンダイズ・マートビル20階
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