第19回 JIA環境建築賞

2018年04月19日(木)〜2018年07月02日(月)

2050年の低炭素社会実現に向けたパラダイムシフトをめざし環境に配慮した建築を設計することを今日の建築家は至極当然のこととして認識していると思います。近年、新築と同等に改修建築が扱われるようになり、社会的ストックの再利用にも積極的に取り組むようになってきています。一方、スマホやITの助けを借りずに現代の人々の生活は成立しない世の中になってきており、人々の建築に対する認識も大きく変化していると強く感じています。

建築家は高効率なエネルギー利用を駆使しながら、快適な空間を得るための技術や環境装置を開発してきました。しかし、環境装置の利用に頼り過ぎ、 熱環境やエネルギー消費の数値を偏重するあまり、建築がとかく重装備となってきて古来日本建築が有してきた素朴な「自然と共にある生活」という生活意識が失われてきているように感じられてなりません。

「環境建築をどう捉えているか」という視点を持ちながら、建築の建つ風土が本来有しているポテンシャル を最大限に引き出している建築が望まれます。特に住宅については、大胆なアイデアを具現化した実験住宅の応募、地域性に配慮した地方からの応募も数値にとらわれず積極的に評価していきたいと思います。この重要な問題をブレイクスルーする建築を広く募集したいと思います。奮って応募ください。

審査委員長 安田幸一

登録期間
2018年4月19日(木)〜7月2日(月)消印有効
提出締切
2018年7月17日(火)必着 郵送または持込
応募作品の対象
2017年3月末までに日本国内で竣工し実在する建築作品。改修を含みます。また、同一作品の応募は1回限りとします。作品の他賞への受賞歴は不問です。一般建築部門と住宅部門があります。
応募資格
(1)応募者は本会正会員または日本の建築士資格を有する、あるいは、海外の相当する資格を有する者である、当該作品の主たる設計者とします。応募作品の数は制限しません。
(2) 審査委員が直接かかわった作品は応募できません。また、審査委員と関係の深い方(師弟・協同者、または同一組織等に所属する方)の作品については、 当該審査委員は、当該作品の評価・評決・講評・現地審査等に参加しません。
(3) 応募後の設計者、協同者の変更は一切受け付けませんので、応募時に十分関係者の調整を行って下さい。
審査委員
審査委員長:安田幸一(東京工業大学)
審査委員:
柿沼整三(ZO設計室)
菅健太郎(Arup)
高井啓明(竹中工務店)
彦根アンドレア(彦根建築設計事務所)
山梨知彦(日建設計)
(敬称略)
主催
公益社団法人日本建築家協会
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