齋藤桂 × 辻田真佐憲『1933年を聴く』(NTT出版)刊行記念トークイベント

2018年03月09日(金)

1933年は、猛威を振るった世界恐慌が底をつき、景気回復をともなう1年であったと同時に、世界がファシズムに傾斜していく1年でもあった。上向きと下向きが同時に存在する時代状況は、文化においても多様なかたちで歪みを生みだした。

齋藤桂『1933年を聴く――戦前日本の音風景』は、そうした1933年の音と音楽に関連するユニークな出来事――尺八奏者の殺人事件、三原山自殺ブーム、右派のデモ行進、皇太子誕生を祝った空襲サイレンなど――を通して、〈戦前〉の日本社会の空気を浮かび上がらせ、それ以前/それ以後の連続と断絶を描いた一冊である。

ゲストには、軍歌研究、君が代研究をはじめ、ユニークな視点から、日本文化史の研究に新たな光を当てている辻田真佐憲さんをお招きして、歴史・政治と音・音楽の深くて奇妙なつながりを探る。

日程
2018年3月9日(金)19時~20時30分(開場18時30分)
出演
齋藤桂
辻田真佐憲
(敬称略)
料金
1,350円
定員
50名