浦雅春 19世紀ロシア文学「語りの名手」ゴーゴリとチェーホフの魅力 紀伊國屋書店Kinoppy=光文社古典新訳文庫Readers Club Reading Session #33
2017年09月27日(水)
顔から抜け出した鼻が一人勝手に歩き出す……。こんな奇妙きてれつな妄想が炸裂するのがゴーゴリの「鼻」です。従来の深刻で暗いと思われがちな作家像を払拭したのが、ロシア文学者、浦雅春先生の落語調の新訳です。わき起こる妄想の数々、とめどなく口をついて出てくるデタラメに嘘八百。新しい「語り」によって明らかになるゴーゴリの魅力とは?
また、滑稽さと支離滅裂ぶりが笑いを誘う芝居といえば、同じく浦先生が訳された「プロポーズ」「熊」といった、チェーホフのボードビル(一幕物)があります。いまや定番演目である「桜の園」「三人姉妹」「ワーニャ伯父さん」など、チェーホフの悲劇との共通点や違いについて、ひいては映画監督小津安二郎との隠れた関係まで、浦先生にたっぷりと語ってもらいます。
- 日程
- 2017年9月27日(水)18時30分〜(開場18時15分)
- 出演
- 浦雅春(ロシア文学者)
聞き手:駒井稔(光文社古典新訳文庫・創刊編集長)
(敬称略) - 料金
- 無料
- 定員
- 50名(要予約)