「景観開花。2017」審査委員 篠原修・饗庭伸・五十嵐太郎・木下斉・西村浩

2017年07月31日(月)〜2017年10月06日(金)

『景観開花。』は、土木デザインに関心のある若者へその力を試せる場を提供するとともに、多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示すための設計競技イベントである。

高度経済成長期の日本では早急な社会基盤整備が求められ、特定の機能を果たすためだけの画一的な土木施設が多く生み出された。しかし一定の社会基盤が整うにつれ、その場所が持つ意味や役割に合い、風景に調和した土木デザインを求める機運が高まりつつある。そういった土木デザインが美しい景観を実現するものと信じ、『景観開花。』は誕生した。

そして『景観開花。』は本年度で14回を数える。土木デザインの隆盛による国土景観の「開花」を願い誕生してから、年を経るにつれて少子高齢化に代表される社会情勢の変化は着実な進展を見せ、これに伴う「まち」の問題も東日本大震災を契機にいっそう顕在化した。我々はいま、生活のあり方そのものを問い直すとともに、人々の生活を支える土木施設のあり方を再考する必要に迫られているといえるだろう。このことを踏まえ、近年は土木と生活の接点としての「まち」に重点を置いた設計競技を実施してきた。

今年度の『景観開花。』もこれを継承し、「まち」の理想に対する土木のあり方を問う。応募者には生活と土木の接点「まち」の理想の未来像について各自の思いを巡らせ、それを実現する土木デザインの提案を求める。世代を越えて存在し続ける土木をつくる視点から、美しい景観と新たな生活を統合するデザインの提案が生まれることを期待している。

エントリー期間
2017年7月31日(月)〜10月6日(金)
提出締切
2017年10月18日(水)
テーマ
「新陳代謝」
まちではミクロなものからマクロなものまで様々な変化が様々な時間スケールで起きており、まちは常に更新され続けている。このように止めどなく移り変わっていくまちの中で、土木施設はまちにおける位置付けやそのもの自体の在り方として、どのように変化することができるのだろうか。過去現在、未来をつなぐ時間軸の中で土木施設を考えたとき、その姿はどうあるべきか。まちにおける「新陳代謝」という観点から、時間軸上で展開される理想の「まち」と土木施設の在り方を提案せよ。
対象者
  • 2017年4月1日現在、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校・高等学校に籍をおく学生、もしくは経験年数5年以下の社会人であること。
  • 上記条件を満たす人物によるグループでの応募も可とする。
  • 仙台で行われる公開最終審査会に参加できること。一次審査にて入選作品に選ばれた時点で参加を確約できない場合、入選を取り消し次点の繰り上げとする。
審査委員
審査委員長
篠原修

審査委員
饗庭伸
五十嵐太郎
木下斉
西村浩
(敬称略)

最優秀賞(1点)20万円
優秀賞(1点)10万円
佳作(数点)4万円
特別賞(数点)2万円
参加賞(全作品)審査委員からのコメント
主催
東北大学工学部 建築・社会環境工学科 平野研究室
景観開花。実行委員会
公益社団法人土木学会 景観・デザイン委員会
共催
公益社団法人土木学会 東北支部
詳細ページ
http://2017.keikankaika.jp/
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