アジール・フロッタン再生展 —浮かぶ避難所 ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗—
2017年08月05日(土)〜2017年08月22日(火)
ル・コルビュジエが世界救世軍の依頼により、浮かぶ建築とも言える『アジール・フロッタン』(浮かぶ避難所)を設計したことを知る人は少ない。
『アジール・フロッタン』は第 1 次世界大戦の混乱により、パリ市内にいた女性難民の収容を目的として1929年に完成したものである。ル・コルビュジエはコンクリートの箱型の船体だけの状態に柱と屋根・水平窓の増築を行い、近代建築としての理想的内部空間を実現している。そして、今もノートルダム大聖堂から上流1キロのセーヌ川左岸に浮かんでいる。
今世紀に入り、老朽化により建築としての機能を失っていたが、2005年からミシェル・カンタル=デュパール氏ら5名の有志によって修復工事が行われ、今秋に日本から寄贈される桟橋が設置され、2018年から再び機能ある建築として蘇る。
この再生を期にル・コルビュジエ財団から提供された完成当時の資料や現在の写真・映像などにより、アジール・フロッタンを紹介する。また、来春アジール・フロッタン内部で行なわれる現代日本建築家を紹介する『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』(仮)とも連携している。
- 日程
- 2017年8月5日(土)〜8月22日(火)10時〜19時
- 料金
- 無料
- 主催
- 遠藤秀平建築研究所
- 共催
- アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
- 企画
- アジール・フロッタン再生展実行委員会
- 特別展示
- ホンマタカシ
- プロデューサー
- 遠藤秀平(建築家・神戸大学教授)
- キュレーター
- 五十嵐太郎(建築史家・東北大学教授)
- 会場
- ASJ TOKYO CELL(東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビル1F)