丹羽太一・丹羽菜生「 進化するユニバーサルデザインと建築 多様化するバリアフリーの平準化と、ライフタイムで考える住宅設計」

2017年10月27日(金)

日本におけるバリアフリーやユニバーサルデザインの考え方は、94年のハートビル法、2006年のバリアフリー法、さらに2016年の障害者差別解消法の施行を経て、2020年を控えた今、次の段階に入りつつあります。これらの対象となる公共建築では、ガイドラインに沿った設計提案という一方向の設計から、車いす使用者をはじめ、さまざまな身体および精神や発達・知的障害者、他にも広範なマイノリティを含めた当事者参加という、双方向で多様性を取り込んでいく設計を模索しつつあり、また技術の進歩による情報におけるユニバーサルデザインなども入って、建築のデザインにもさまざまな変化が生じてくるでしょう。

本セミナーでは、住宅設計において、時間とともに変化していく生活環境とそれを受容できる空間設計について解説します。住まい手が暮らしを始めてから、時間と共に年齢を重ね、変化する身体や家族形態にあわせて変わっていく生活環境を想定し、その変化を受容できる空間とはどのようなものか―そのために必要な設計知識とは―自身の体験を起点に、ライフタイムという通時性から捉えた住宅設計の試みを通して、建築設計におけるマイノリティーの視点を考察し、これからのユニバーサルデザインのあり方と可能性を考えていきます。

日程
2017年10月27日(金)17時~19時
カリキュラム
・ユニバーサルデザイン概論(バリアフリー住宅・ユニバーサルデザイン最新事情)
・ユニバーサルデザインの例(北欧のリハビリ施設リポートなど)
・建築的にユニバーサルデザインをどう考えるか
・ライフタイムの考え方について
・ライフタイムにのっとった施工事例
出演
丹羽太一
丹羽菜生
(敬称略)
料金
一般4,000円(税込)
定員
60名(事前申込制・先着順)
主催
リビングデザインセンターOZONE