九州産業大学 建築都市工学部 新設記念 第1回 建築都市工学部設計競技

2017年07月11日(火)〜2017年09月02日(土)

課題:次の世代へ受け渡す、わたしたちの「暮らし」ー「すまい・たてもの・まち」の再生ー

2000年代に入り、ついに日本の総人口は減少局面に突入しました。地方では、すでに多くの都市が人口減少対策に苦慮しており、村落維持の限界論や都市の消滅可能性などについても現実味を帯びた社会問題として認識されてきています。一方、増加し続けている「空き家」や「空き室」は、減少に向けた抜本的な対策がない現在の状況では、ますます増え続け、3戸に1戸が空き家になるという予測も出ているほどです。このような「建築ストック時代」をむかえているにも関わらず、「空き家」や「空き室」の再利用は、なかなか進まず、長期的に利用者の需要が見込めないような新築物件も建て続けられています。

人口減少局面に移行し、少子高齢化がのしかかるここ数十年の日本社会は正念場を迎えつつあります。予想される懸念事項が現実のものとなれば、現時点でのわたしたちの便利な暮らしを次の世代に引き渡すのは難しいことかもしれません。

みなさんのまちの状況はいかがでしょうか?日々の暮らしの中で、通りすぎていく日常のまちの景色を見直してみましょう。暮らしの拠点としての住居、近隣も含めた建物、そして街。みなさんが受け継ぎたくなるような「すまい・たてもの・まち」でしょうか?受け継ぐことになるみなさんの「すまい・たてもの・まち」を、次の世代にどういう状態にして受け渡たせばよいとおもいますか?親の世代から引き継いだ「すまい・たてもの・まち」を、次の世代にどう受け渡すのかを考えてみましょう。そのためにはどう再生していけばよいのか、みなさんのアイデアを聞かせてください。

もしかすると、自分の生まれ育ったまちで何ができるのかを考えることは、作品の順位をつけることよりも重要なことかもしれません。なぜならば、これからの時代、「わたしたちのまち」に暮らし続けることが何よりも尊いことだからです。

提出期限
2017年9月2日(土)郵送のみ、当日消印有効
参加資格
高等学校の建築科、インテリア科、都市工学科、土木科、建設科、環境デザイン科、デザイン科、工芸科またはこれらに準ずる学科の在籍者
※グループの応募は不可
審査員
九州産業大学 建築都市工学部 教員
信濃康博(審査委員長、九州産業大学 建築都市工学部 住居・インテリア学科 准教授)
(敬称略)
最優秀賞:1点(賞品12万円、副賞3万円)
二等:2点(賞品6万円、副賞3万円)
三等:3点(賞品4万円、副賞3万円)
佳作:約12点(賞品2万円)
主催
九州産業大学
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