隈研吾・乾久美子・藤本壮介・饗庭伸「第11回 長谷工住まいのデザインコンペティション」

2017年06月30日(金)〜2017年11月14日(火)

集合住宅が建つ時,周囲に空き家があることが多々見られるようになってきました.また,古い集合住宅に空き家が生じることもあります.現代の都市ではそうした開発と縮退がまだら状に起きています*.

このような状況は,住まいやコミュニティを考える上で,実はポジティブに利用できるのではないでしょうか.空き家を活用することで,集合住宅の活動を街中ににじみ出させたり,空き家を組み替えることで,集合住宅のあり方そのものを更新できるかもしれません.たとえば空き家のスペースを,介護や子育てのために活用する事例も出始めています.その場合,同時に,集合住宅がコミュニティのエンジンになり,空き家の活用が進むような状況も考えられるかと思います.
こうした状況で生まれるのは,これまでの敷地内の開発とは違う,他者を巻き込む関係です.集合住宅が都市や自然の一部であるという前提もそこでは考えられるかもしれません.

課題は,周囲の住宅地に空き家が点在している場所に建つ,30戸(容積率150%)の集合住宅です.空き家は応募者が適宜設定し,集合住宅と共に設計してください.集合住宅と空き家をつなぐ新しい提案を期待します.

*饗庭伸『都市をたたむ』(花伝社)など参照

作品提出・応募締切
2017年11月14日(火)必着
課題
空き家とつながる集合住宅
審査委員
審査委員長
隈研吾(隈研吾建築都市設計事務所代表、東京大学教授)

審査委員
乾久美子(乾久美子建築設計事務所代表、横浜国立大学大学院Y-GSA教授)
藤本壮介(藤本壮介建築設計事務所代表)
池上一夫(株式会社長谷工コーポレーション 取締役専務執行役員)

ゲスト審査委員
饗庭伸(首都大学東京教授)(敬称略)

最優秀賞(1点)100万円
優秀賞(3点)各50万円
佳作(10点)各10万円
(すべて税込み)
応募資格
2017年12月31日時点で学生であること
(複数人で応募する場合は全員該当のこと)大学院,大学,短期大学,高等専門学校,高等学校,専修学校(各種学校)など
主催
長谷工コーポレーション
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