光井純・原田真宏・成瀬友梨「第10回 三井住空間デザインコンペ」

2017年06月01日(木)〜2017年09月12日(火)

働く場所・働き方が多様化する中、住まいはどのようにあるとよいのでしょうか。

従来のようにオフィスに通ったり、街中のサテライトオフィスを利用したり、カフェが働く場所となったり、マンション共用施設や住まいのリビングで働くなど、働く場所の可能性は広がっています。そうした場所に加えて、住まいをもっと活用できれば、働く場所と生活が統合され、その結果、住まいが街ににじみ出してくるかもしれません。また、働き方も、共働き世帯が在宅勤務をしながらワークライフバランスを保ち、プライベートを大切にする中で、仕事か暮らしかのどちらかではなく「暮らすように働く」ということが一般的になるかもしれません。そのように、働き方が変わると住まいが変わり、また、住まいが変われば働き方が変わるようなことがあるのではないでしょうか。

第10回目となる今回は、国際港湾都市・横浜に立地する商業施設やホテルなども複合した新築分譲マンション「(仮称)馬車道駅直結 横浜北仲タワープロジェクト」(58階建て、総戸数1,176戸)を課題建物として取り上げます。横浜には、これから働く場所の可能性を広げるさまざまな拠点があります。多様化する価値観や変化する社会状況の中で、働く場所の選択ができる新しい街の住まいとはどのようなものか、実際に住戸に住まう人の働き方と暮らし方を想定して提案してください。

コンペ対象住戸は南西向きの41階住戸(専有面積80.82m2、バルコニー面積15.07m2)。構造躯体と若干のパイプスペース、洗面室・UBといった水場の位置等を除き、自由にプランニングしていただけます。

選ばれた三井住空間デザイン賞の提案は、それに基づき実際に販売されますので、それを踏まえた魅力を持つ案であるとともに、今後のマンションの可能性を広げるようなプランであることが求められます。
10回目を数えるこのコンペは、若手建築家の登竜門として位置付け、2段階審査方式を採用し、2次審査を公開プレゼンテーション形式で行います。わたしたちはこのコンペを通して、集合住宅の新しい価値が創造されることと同時に、同じ時代を共に生きる優れた建築家・デザイナーとの出会いを期待しています。

締切
2017年9月12日 (火) 必着
※送付のみ受付。持参、バイク便は不可。
テーマ
ワーク ライフ インテグレーション
生きながら働き、働きながら生きる場所
応募資格
日本国内において設計・デザイン活動を行っていること。建築士やインテリアコーディネーター、インテリアプランナーなどの資格は問いません。ただし、今回の対象物件の実施設計能力があることを前提とし、2次審査では実施を前提とした詳細図等の提出が義務づけられます。応募者はグループ・個人を問いません。
賞金
三井住空間デザイン賞(1点)100万円
優秀賞(1点)30万円
佳作(3点)各10万円
※三井住空間デザイン賞をもとに実際の住戸が販売されます。(賞金はすべて税込)
審査委員
光井純(建築家/光井純&アソシエーツ建築設計事務所・ペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパン代表、日本大学客員教授)
原田真宏(建築家/マウントフジアーキテクツスタジオ主宰、芝浦工業大学教授)
成瀬友梨(建築家/成瀬・猪熊建築設計事務所主宰)
稲田信行(三井不動産レジデンシャル 横浜支店 開発室 室長)
(敬称略)
共催
三井不動産レジデンシャル/新建築社
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