宮田亮平 監修企画「みなの衆 ―東京藝術大学鍛金研究室で学ぶ―」

2016年12月15日(木)〜2017年02月25日(土)

東京藝術大学鍛金研究室は1895年に開設され約120年の歴史があります。鍛金とは、一枚の板金を叩いて色々な造形をつくり出す金属工芸技法で、宮田亮平氏はこの研究室で教鞭をとってきました。

鍛金研究室の工房は、金鎚で打ちのべる音や金属を熱する炎の音が鳴り響いています。一心に金属に向かい、硬質な金属を自由に操り、優美で繊細な作品を生み出します。まさに剛と柔を体現した「鍛金衆」の姿がそこにあります。鍛金衆の一門に入ると、自らの金鎚を制作するところからスタートします。ゼロからのものづくりを象徴する教えで、研究室が所有する道具の中には明治時代から受け継がれるものもあります。それらの道具は、歴代の鍛金衆によって活用されて、今でも大切に使われている「道具衆」なのです。

あまり知られていないことですが、造幣局では職員である装金士の技術の研鑽に東京藝術大学で上級研修を行っています。本展では造幣局の装金士たちの作品も同時に展示します。

東京藝術大学鍛金研究室は「衆」のちからで「粋といま」をつくる日本のものづくりの在り方を示しています。伝統を継承しつつ、さらなる可能性を示す“技”と“表現”の数々をぜひご覧ください。

本展では会期を二期に分けて展示します。第一期では、監修者である宮田亮平氏と、東京藝術大学を卒業後全国の教育機関で後進の育成に力を注いでいる金工作家11人の作品合計12点を展示します。つづく第二期では、宮田亮平氏と東京藝術大学の現役の講師や助手と、東京藝術大学を学び舎とした造幣局の装金士の作品合計11点の展示を行います。

日程
第一期 2016年12月15日(木)~2017年1月19日(木)
第二期 2017年1月21日(土)~2月25日(土)
10:00~18:00
休み
水曜日、2016年12月28日(水)~2017年1月4日(水)
会場
LIXILギャラリー(東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL : GINZA 2F)
料金
無料