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スタニスラフ・リベンスキー ヤロスラヴァ・ブリフトヴァ 展

2016年10月15日(土)〜2017年02月05日(日)

スタニスラフ・リベンスキー(1921 – 2002)とヤロスラヴァ・ブリフトヴァ(1924-)は、チェコ(チェコスロヴァキア)出身の作家たちです。彼らは、ガラスを用いて彫刻作品から建築に至るまで幅広い創作活動を展開してきました。

1955年から1956年にかけて、リベンスキーが描いたボウル状の少女の頭像をもとに、ブリフトヴァが粘土成形し、ガラスへと鋳造した作品≪Headbowl≫を完成させます。チェコ語で“ミスカ”とも呼ばれる美しく神秘的な彫刻は、初めて共同で制作した作品であり、二人による創作活動の礎となります。つまり、画家であるリベンスキーが描くかたちを、彫刻家ブリフトヴァが塑像によって立体化し、ガラスへと鋳造する独自の制作スタイルが確立されるのです。

初期にみられる、人物の頭をモチーフとした作品群は、ガラス内部に空間を配し、素材の透明性や光の透過を造形表現へと取り入れています。見る角度によって様々に表情を変化させる頭像は、人間の複雑な内面性をも見事に捉えています。その後、作家たちの造形表現は「光」と「空間」を取り入れ、次第に抽象化し、建築空間や大規模な彫刻へと広がりをみせます。彼らの作品は、光が宿ると美しい陰影が生まれ神聖な存在感を放ちます。そして、空間そのものが芸術作品へと一変します。作家たちの荘厳な作品世界は多くの人々を魅了し、その活動はチェコ内に留まることなく、世界各国で開催される国際博覧会や展覧会へと出品され、国際的にも高い評価を受けてきました。

本展では、リベンスキーの初期作品やドローイングの他、リベンスキーとブリフトヴァによる初期から晩期の代表的な彫刻、建築資料を一堂に公開し、二人の創作活動の足跡を辿ります。画家であるリベンスキー、彫刻家のブリフトヴァ。それぞれの感性が結びつき合うことによって構築される唯一無二の作品世界をご紹介致します。

日程
2016年10月15日(土)~2017年2月5日(日)9:30-18:00
(金・土曜日は20:00まで。入場は閉場の30分前まで)
休み
第1、第3水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
会場
富山市ガラス美術館(富山市西町5–1)
料金
一般800円、大学生600円、高校生以下無料
※本展観覧券で常設展もご覧いただけます
出展作家
スタニスラフ・リベンスキー
ヤロスラヴァ・ブリフトヴァ
(敬称略)
主催
富山市ガラス美術館
後援
外務省、チェコ共和国大使館、チェコセンター東京
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