私たちヒトは幼いころから不公平に敏感です。思い出してみてください。お手伝いをしてご褒美をもらうとき、自分の取り分が兄弟より不当に少なければ、怒ってふくれっ面になったことは一度や二度ではなかったはずです。フサオマキザルもそんな不公平に対して怒ります。ウマは拗ねてしまいます。でも、ヒトを含む動物は、イライラするだけでなく、優しいこころも持ち合わせています。悲しんでいる仲間を慰めたり、食べ物を分け合ったり、いじめっ子から仲間を守ったり…。では、こころのヒトらしさとは何なのでしょうか？ヒトを含む動物のこころを科学的に解き明かそうとする学問、それが動物心理学です。

今回は試行錯誤しながらなんとか進めてきた研究エピソードを交えつつ、動物が他者とかかわる中で育んできたこころの機微を紹介し、ヒトらしいこころについて考えていきたいと思います。

日程

2016年7月16日（土）15：00～16：30

出演

瀧本彩加（北海道大学大学院文学研究科 准教授）（敬称略）

会場

紀伊國屋書店札幌本店１階インナーガーデン（）

料金

無料

定員

100名（申込不要）

主催

北海道大学大学院文学研究科 人文学カフェ実行委員会